こんにちは、たけしです。
報徳思想の生みの親である二宮尊徳。
ただの農民だった二宮尊徳がいかにして村の再興を手掛ける役人になったのか?
二宮尊徳が手掛けた「服部家の再興」を見ていきましょう。
情報は二宮尊徳の自伝「報徳記」に基づいています。
「小田原の家老服部家を再興する」
小田原候の家老服部十郎兵衛は代々重役を務めた家柄で一藩から尊敬されていました。
しかし家計がうまくいかず借金が重なり、元利を返すこともできない状況になっていたのです。
借金のせいで、職務を辞任する手前まで来ていました。
そんなとき、服部家の人はこんな話をもらったのです。
「栢山村の金次郎という者は、極貧の家に生れて、早くから父母に離れ、家産はことごとく他人のものとなり、縁者の救助によって成人し、千辛万苦を尽したが、わずかに米一俵を作り出してから、これを種としてついに廃家を再興した。のみならず、幼若の時から他人を哀れみ、身の艱苦を憂えない所行があり、天性非凡の質で常人の及ぶところではない。貴殿がこの者に頼り、厚くこれを待遇し、一家の再興を任せたならば、彼は必ずその義に感じ、心力を尽して貴殿の家を興すこと、彼の掌中にあるごとく容易でござろう。」
報徳記「小田原の家老服部家を再復する」より
服部家はさっそく二宮尊徳に使いを出しました。
しかし、二宮尊徳はこう断ったのです。
「これは容易の事ではありません。私は百姓で、農事に力を尽して廃家を興したのは、もとより百姓の道を勤めたからです。今、服部様は一藩に冠たるほどの禄高を持ちながら、しかもそのような借財を生じて衰貧が極まったのは、武士の家を治める道を失ったがためではありませんか。百姓の身分で武士の家を興すことは私の知るところではありません。どうか、ことわってください。」
報徳記「小田原の家老服部家を再復する」より
服部家の人はあきらめず、何度も二宮尊徳にお願いしました。
二宮尊徳はこの度重なる申し出に心を打たれ、お願いを受け入れたのです。
二宮家は服部家の依頼を受ける条件を伝えました。
「必ず五年のうちにあなたの艱苦を除いて差し上げます。けれども、家計の内外みな私にお任せ下さるならよろしいが、いささかたりともあなたのお気儘を加えられるときは、必ず私の方針を仕遂げることができません。それならば始めからおことわりした方がよいのです。」
報徳記「小田原の家老服部家を再復する」より
服部家から条件の了承をもらった後、二宮尊徳はこのようなことを始めました。
以下は報徳記からの引用です。
先生はそこで、一家の収入を量って分度を引き去り、中分(天分に適応する)活計を立て、無用の雑費をはぶき、一年中の支出を限定し、借財の貸主を呼んで実情を説明し五年間に償還する約束をし、みずから下男下女に代って家事を勤めもし、服部氏が外出するときは若党となり、毎夜家を治め国を治める道を説いて服部氏に教えた。こうして一年ごとに借財は減じ、五年にして積る千余両の借金もみな返済し尽し、残金三百両を余した。一家の喜びは、たとえようもないほどである。
報徳記「小田原の家老服部家を再復する」より
二宮尊徳は服部家の再興を5年でやり遂げました。
二宮尊徳が服部家の再興を成し遂げたポイント
いかにして再興を成功させたのでしょうか?そのポイントがいくつかあります。
- 指揮権を含めて一手に引き受けたこと
- 収入をもとに借金の返済計画を立てたこと。
- 返済計画をもとに一年の支出を安定させるようにしたこと
- 関係者としっかりと話し合って期限を設けたこと
- 二宮尊徳自身が服部家の一員になって、計画の推進をしたこと
これらのポイントは二宮尊徳の報徳思想を行動に移したものです。
二宮尊徳は今でいうプロジェクトマネージャーと言えます。
仕事を丸ごと請け負って、約束通りに納品する、という流れで仕事をしたのです。
報徳思想を実践した手法を「報徳仕法」と言います。
再興は借金を返し、家にお金を残す活動です。
つまり、お金持ちになる活動と同じなわけです。
「報徳仕法」は単純な流れでした。
- 支出計画を立てる
- 支出計画を守る
- 収入を増やす活動をする
- 支出管理と収入管理を円滑にする活動をする
基本は支出を収入より小さくすることです。
この基本活動を加速させるために、関係者との話し合いを徹底しました。
たとえば、領主、従業員、借入先です。
二宮尊徳は自分一人の力で服部家の再興ができないことが分かっていました。
だから、周りの人が服部家の再興に協力するように交渉したのです。
関係者が活動に参加することが「報徳仕法」の鍵だと言えます。
まとめ
「報徳仕法」は再現性が高いお金持ちになる方法です。
なぜなら当たり前のことをしっかりとやるだけだからです。
そして、その当たり前のことができないことを前提にしてるのです。
だから二宮尊徳は服部家に付きっきりで再興に取り組んだのです。
当事者に計画を徹底させるためです。
僕らが「報徳仕法」を実践するのは二宮尊徳ほど難しくありません。
だって自分の行動をしっかりと管理できていれば十分だからです。
多くても、家族への話し合いくらいです。
再現性があって効果が大きいなら、やった方がいいと感じませんか?
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